袖を通さずして、着物を語るべからず
2011年 02月 08日
作家さんが、魂を込めて染め上げた仁仙更紗・・・・
一見すると『スゴイ配色の着物』と思うかもしれないけど
これが、着てみると案外合ってしまうのが着物のいいところかな?
よく、展示会などで店員さんが『こちらの着物が、お似合いになると思いますが・・・』というと
『私そんなの全然好きじゃないし、上げると言ってもいらない』という光景を見た事があります。
確かに、そうかも知れませんが、お時間があるなら
”一度、袖を通してみてはいかがでしょうか?”
『自分の好みは、自分が一番よく知っている』これは確かにそうだし
私も、そう思います。
ただ、自分の知らない一面を引き出してくれるのはあなたを見ている
他の方の意見も、とても大切です。
実際に、私は以前Yシャツは”白オンリー”でしたし
白以外の、Yシャツなど着る気もなければ着たいと思わず
似合うとも、思っていませんでした。
ところが、ある時に白ばかり着ないで色柄のものYシャツも着てみたら?
絶対、似合うと思うよ。 っと言われましたが当時の私は
聞く耳を持たず『Yシャツは白しか考えられないでしょ』と堅い頭を持っていました。
ある時、仕事が忙しい時期にストレスがたまり
ちょっと、気分転換したいと思っていたので
頂いた色もののYシャツがあり何年も、袖を通す事もなく
タンスの奥に眠っていたのを思いだし、引っ張り出し着見ると
周りからの『おっ、島ちゃんいいね~』と褒められる事が多くなり
初めは、単なる社交辞令かと思っていたらお取引先や
お客様から、本当に褒められていつの間にやら上機嫌(笑
それからは、逆に白いYシャツを買う事はほとんどなくなり・・・・
今では、もっと早く聞き耳を持てば良かったな~と少し後悔も・・・
ちょっと、話がそれましたが
皆さんも、お店の店員さんやお友達がおススメしてくれるものが
全く自分の、好みの色柄でなくても一度袖を通してみて下さい。
案外、鏡に映るあなたの顔が今まで見た事のない位
いい笑顔になっているかもしれませんよ
おそらく、この着物も『私は、絶対にもらっても着ない』と
思っている方も、いるでしょうが その時点で、あなたの
更なる、着物美人の道をご自分で閉ざしてしまうかもしれませんよ。
この写真の着物は、全体を見えるように開いて撮影していますが
実際に、着てしまうと見える面積は約1/4になってしまう。
多くの着物の柄には、物語がある
よく、着物の柄を見てその意味を知るとワクワクしてくる
柄の意味を知らずして、着物を着ている人がいるなら
なんともったいない。
着物を10倍楽しむなら、着物をとりあえず着てみる
着物を100倍楽しむなら、柄の意味を知る
着物を1000倍楽しむなら、作っている工房で職人の仕事を見てみる
私、店長がときどきつぶやいています
ツイッターはこちら
よろしければ、応援お願いします↓
★島屋呉服店 Official Homepage: http://www.simaya.net/
★お問合せ・ご感想等は:ken◆simaya.net
(迷惑メール対策の為◆印を@に変えて下さい)