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螺鈿(らでん)の帯が出来るまで。

あなたの身の回りに、螺鈿(らでん)細工はありますか?

普通の方でしたら、あまりないですよね。
今日は、そんな螺鈿細工の帯について少しご紹介します。

螺鈿についての説明はコチラをご覧下さい。
ウィキペディアによると、螺鈿を簡単に説明するとこうです

『螺鈿(らでん)は、主に漆器や帯などの伝統工芸に用いられる装飾技法のひとつ。貝殻の内側、虹色光沢を持った真珠層の部分を切り出した板状の素材を、漆地や木地の彫刻された表面にはめ込む手法、およびこの手法を用いて製作された工芸品のこと。螺は貝、鈿はちりばめることを意味する。』

螺鈿に使われる貝は、この様なものが主です072.gif
螺鈿(らでん)の帯が出来るまで。_e0009862_11303959.jpg
この写真は海外で取れるアワビの一種と
下の黒い貝は黒蝶貝と言って、宝石の黒真珠を育てる貝です。

それらの貝の一番キレイに輝くところを削り、薄く、薄く研磨して
それを、お札に使われるような和紙に図案を書きその図案に
合わせて、更にカットして特殊な接着剤で張ります。
螺鈿(らでん)の帯が出来るまで。_e0009862_11304851.jpg
出来上がりはこの様な感じです。049.gif
螺鈿(らでん)の帯が出来るまで。_e0009862_11305041.jpg

ココまでするにも大変ですが、これでは帯にならないので
これを更に1mmにも、満たない幅に全て断裁します。
螺鈿(らでん)の帯が出来るまで。_e0009862_11304958.jpg
本当に手間ひまがかかります。(上の写真の柄とは異なります)

こんなに細い!
螺鈿(らでん)の帯が出来るまで。_e0009862_11304086.jpg
断裁された1本1本が、横糸の代わりとなり上から順番に横糸として折り続けると美しい柄として
織り上がります。 ここまで来たら、神業です。

織り上がりの写真がなくてすみませんが、それは素晴らしいものです!

タイプは全然違いますが、白地の帯にお月さまを螺鈿細工で施してみました。
螺鈿(らでん)の帯が出来るまで。_e0009862_12441164.jpg
先日の記事にアップしました、麻の葉文様の大島紬に
合わせてみると、この様な感じです。
螺鈿(らでん)の帯が出来るまで。_e0009862_11304933.jpg
コーディネートのお好みはあると思いますが
こんな感じは、いかがでしょうか。

中国で螺鈿細工をされたテーブルがよく、食事の時に使われるそうですが
螺鈿は、その美しさで人を引き寄せ人とのご縁を深くして
あなたを歓迎すると言う意味もあるそうです。

今なら、どちらもお店にございます。
11月22日(火)まででしたら、今回の写真全てがございますので
もっと、詳しい説明をさせていただけますヨ~056.gif

初めての方も、お気軽に遊びにいらして下さい001.gif



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by simaya_tanuki8 | 2011-11-20 12:54 | 店長の独り言 | Comments(0)

日本で唯一親子孫三代現役の札幌は狸小路8丁目 創業84年目の呉服店 三代目店長が日常、感じたこと思った事を書き留めてます


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