花織・本紅型・・・・ 沖縄の染織職人さんも素晴らしかったです。
2015年 06月 17日
先月、沖縄の染織工房へ4日間かけて
訪問してきました。
出来上がった商品は、当店に送っていただいて
見ることはできますが、私はその作品を
作っている職人さんに会って、作る工程の話を聞きながら
作品に対する思いなどはやはり、工房に行かなくては
聞くことができません。
私は、職人さんの話を聞きながら作る工程を教えてもらうのが
大好きなので、本当に素晴らしい4日間でした。
沖縄の面積は日本の面積のわずか0.6%しかありません。
ちなみに北海道は22%以上もあります。
そんな小さな沖縄県ですがたくさんの染織工芸品があり
国土面積比率で言うと日本一です。
そして、沖縄県の染色は機械を使わず全て職人さんの
手仕事なので国が定めた伝統工芸品も面積比率で言うとダントツの日本一です。
そんな、職人さんのいる工房へ4日間びっしりまわり勉強させていただきました。
初日は、那覇から高速道路を使っても3時間近く北に
走ったところにある喜如嘉の芭蕉布(バナナの種類の木の一番中心に
ある細い繊維を使う着物や帯)の工房を見学させていただきました。
(平良敏子さん とても優しい方でした。)
感動したのはここの工房には94歳の人間国宝、平良敏子さんが
いるのですが、高齢で後継者を育てなければいけないので
お会いすることはできないと言われていましたが
行ってみると「わざわざ、一番遠いい北海道から来て
くれたから会いに来ました』と私を出迎えてくれて感動しました!
そして、化学染料は一切使わず沖縄の100%天然植物から
染料を作り本草木染めにこだわり、図案、染織、織りまで
一貫して機械を使わず手仕事のみにこだわる工房にも
訪問したときは、糸の美しさにワクワクしました。
他にも、琉球絣、読谷山花織、首里花蔵織、南風原花織
知花花織の各工房にも訪問させていただき
マンツーマンでご指導いただきました。
どの職人さんも、話を伺うと全員
『この仕事が大好き』だそうです。
読谷山花織の工房では94歳の桃原トミさんにも
お会いしましたが「私は100歳まで頑張る」と
おっしゃっておられました。
桃原さんは、昨年ビートたけしさんの
テレビ番組にも出演されました。
今でも、現役で工房で毎日作品作りに励んでいます。
そんな、素晴らしい職人さんたちが心を込めて
染織していただいた作品を、一同に集めて
6月24日(水)~27日(土)の4日間
当店にて、イベントを開催させていただきます。
生産数が少なくて、滅多にご覧いただけない作品も
ご覧いただける機会ですので、どなたさまも
お気軽にご来場ください。
会場:島屋呉服店内特設会場
札幌市中央区狸小路8丁目(南3西8)
続きの詳細は、近日アップいたします。