全然履いていない防寒草履を履くとこうなってしまいました( ;∀;)
2016年 01月 21日
北海道東北地方を中心に雪国の方は
そんなの当たり前でしょ。と
思っている方もいると思いますが
雪とは、ほぼ無縁の地域にお住いの方は
聞いたことはあるけど、事物を見たり触ったりしたことはないと
いう方もいらっしゃいます。
実際に、私も地方からいらした方に防寒草履をご覧いただき
「これが防寒草履ですか?!」と言われたこともあります。
防寒草履は、ご覧の通りつま先から
”爪皮(つまかわ)”とい、雪からつま先を守ってくれる
カバー的なものがついています。
私は、幼いころから自宅の玄関に
冬は男物も女物も防寒草履があったので
全く気にも留めていませんでしたが
雪とは無縁の地域の方には、ご縁がないですね。
草履職人さんと、お話しした時に困ったことになっていることを知りました。
この爪皮を作るメーカーさんが、無くなってしまうかもしれないとのこと。
履くことができますが、防寒草履を履く地域は
決まっているので、爪皮の生産数が減っていて
爪皮を作る職人さんの、後継ぎさんが不在で
このままいくと、近い将来爪皮が無くなってしまうかも。
とのことです。
これは、我々道民や東北地方そして雪国の
きものファンには心配なことだと思います。
爪皮が、透明なビニール素材のものもありますが
このような爪皮とは違い、どちらかというと
雨の時のイメージですね。
爪皮にも、色々な種類があり
見ただけでも、暖かそうなアザラシの毛皮の物も
あります。
何とか、素晴らしい日本文化の履物をいつまでも
存続できるようにしてほしいです。
話は変わりますが、こちらの防寒草履は
足を乗せる台のところが、アザラシの毛皮で
できています。
また、毛並みがつま先がつま先側に向いているので
その流れで、するっと足が入り、脱げにくいという
素晴らしい特性があります。
こちらの、防寒草履の方から先日連絡があり
『全然履いていない防寒草履を履いたら鼻緒がおかしくなりました』と
いうことで、拝見させていただいたのがこんな感じです。
みなさんも、経験があるかもしれませんが
洋服の時の靴でも、長い期間履いていないで
保管しておくと、逆に靴が乾燥して
ちょっとした力が加わると、ひび割れした経験はありませんか?
この防寒草履は、まさにそんな感じのものでした。
そこで、鼻緒だけ新しいものに変えさせていただいて
こんな感じになりました。
お客様に、満足してもらえると嬉しいです(^^♪
みなさんも、草履や下駄でなにかお悩みのことがありましたら
どんなことでも、お気軽にコチラよりお問い合わせください。
できるだけ、また履けるようにあなたの為に頑張ります(^O^)/
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